SPFの定義とは?SPFは「時間」とは関係ありません。

この記事は
 
「SPFと時間が関係あると思っている」
「SPFの本当の意味が知りたい。」
 
 
 
という方向けの記事です。
 
この記事を読むことで
SPFの測定方法とSPFの定義をかんたんに理解することができます。
 
 

SPFと時間とはあまり関係がない

3-4割程の方は
「SPF」と「時間」に関連があると勘違いしているそうです。
 
 
あなたは大丈夫でしょうか?
 
「SPF30なら日焼けするまでの時間を30時間まで伸ばせ、SPF50なら日焼けするまでの時間を50時間伸ばせる」
 
というように勘違いしている方は多いですが、これは間違いです。
 
 
 
 
これが本当なのであれば、
なぜ貴方は「2時間ごとに日焼け止めを塗り直す」のでしょうか?
 
これは時間が経つと
「日焼け止めが落ちたり、日焼け止め自身の効果が落ちる」ことを知っているからではないでしょうか。
 
 
 
では「SPF」と「時間」が関係無いとすると、何に関連があるのでしょう。
それを見て行きたいと思います。
 

SPFは紫外線の量を何分の一にできるか?という数値

 
結論から言うと、
SPFは
「単位時間(ある時間)あたりにあびる紫外線の量を何分の一にできるか?」と言う数値です。
 
 
なので、SPF50だと紫外線の量はこうなります。
 
 
しかし、これは「定義そのまま」ではありません。
少し定義に解釈を加えています。
 
 
ですが、定義と実験方法を知れば、
誰でもこの結論に行き着きますので、解説しますね。
 

紅斑になる最低紫外線量を表す単語”MED”

 
SPFの実験や、定義では”MED”という言葉が使われています。
 
これを理解しないと、次に進めないので、
この単語のお話をかんたんにさせてください。
 
 
まず第一に
SPFの実験は、紫外線と人間の体の「日焼け現象」を利用して行います。
日差しを浴びすぎると、海で泳いだ後に肌が真っ赤になりますよね。
あの現象を利用して実験を行うのです。
 
 
あの「日焼け現象」は
「紅斑」と言うのですが「ある一定量以上の紫外線(UVB)」を浴びることで起こります。
 
 
 
そして「紅斑が起きる」のに「必要な最低紫外線量」をMEDと言います。
 
 
実験ではどう判断するかと言うと・・・
同じ人の皮膚に合計90 100 110の紫外線を当てて・・・
 
 
一定時間の経過後に「赤くなった最低紫外線量」がその人のMEDだと決まります。
 
 
この場合は100がこの人のMEDですね。
 
ちなみに
MEDが大きければ大きいほど、その人は「紅斑」と言う日焼け現象になりにくい、とも言えます。
 
 

SPFの定義とは?

 
MEDがわかったあなたなら、SPFの定義を理解することができます。
 
そのSPFの定義はこちら。
 
SPF値=試料塗布部のMED/試料無塗布部のMED
 
こちらを参考。
 
そして
MED=紅斑になるのに必要な最低紫外線量
でしたよね。
 
なので、これを言い換えると、、?
 
SPF値=肌が赤くするのに必要な最低紫外線量/日焼け止めを塗っている皮膚を赤くするのに必要な最低紫外線量
 
となります。
 
 
 
あまりピンときていない方も多いかなと思いますので、
SPF30が測定できた時を例にこれを考えてみましょう。
 

SPF30はどう測定されている?

 
 
まず、日焼け止めを塗っていない皮膚のMEDをさっきの人と同じ100とします。
 
 
 
そして、「すでにSPF30とわかっている日焼け止め」を使うとします。
 
ではこの日焼け止めを塗った場所のMED、
いわゆる試料塗布部のMEDの数値はいくらでしょうか?
 
 
 
SPF値=試料塗布部のMED/試料無塗布部のMED
これは
SPF値=肌が赤くするのに必要な最低紫外線量/日焼け止めを塗っている皮膚を赤くするのに必要な最低紫外線量
こうでしたよね。
 
これに代入すると・・
 
30=試料塗布部のMED/100
試料塗布部のMED=3000
 
と言うことは
日焼け止めを塗った皮膚は
合計3000程度までの紫外線量に耐えられると言うことですよね。
 
これは実際の測定場面ではどうなっていたか?
先ほどと同じように考えてみると・・・
 
 
日焼け止めを塗った肌に合計2990,3000,3010の紫外線量を当てたところ
合計3000以上の紫外線量を当てた部分が紅斑になってしまったと言うことがわかりますね。
 
 
 
と言うことは、100の量の紫外線量しか耐えられなかった皮膚が
日焼け止めを塗ることで3000までの紫外線量にまで耐えられるようになったと言えますよね。
 
言い換えると、日焼け止めを塗ると浴びた部分の紫外線量が1/30になったとも言えます。
 
 
なので、
SPF30の日焼け止めを塗ると、
塗った部分の紫外線量が1/30になる、と言えます。
 
時間は全く関係ないことがわかりますね。
 

まとめ

 
SPFと時間との関係はない。
 
 
SPF〇〇は単位時間に浴びる紫外線量を〇〇分の1にできるよ!と言う数値。