ビタミンAのレチノールやレチナールやレチノイン酸。これらは似た名前で、どうにも一緒に思ってしまいますよね。
今回はこれらの違いについて解説しようと思います。
目次
レチノール・レチナール・レチノイン酸の共通点とは?
これらの共通点は「ビタミンA」であること。「レチノイド であること」とも言えます。光に弱いところとか。
他には「体内に存在すること」とも言えます。
他には「相互変換すること」とも言えるでしょうか。
体内で変化する
ビタミンAは体の中でこんな感じで代謝されます。

レチノール→レチナール→レチノイン酸といった感じで代謝されます。
レチノール・レチナール・レチノイン酸の違いとは?
これは、構造とかから違いますし。働きも全然違います。
ざっくりと説明。
レチノール

主に生殖に関わります。酸化されるとレチナールに。
代謝してレチナールに変わりますし、レチノイン酸にも変化します。
ガクガクの右の方がOHです。ここがこの三つでは違います。
レチナール

主に視覚に関わります。
これが酸化されると、レチノイン酸に。レチノールにも変わります。
これは、カクカクの端っこの方がよくわからない状態になっていますね。
レチノイン酸

主に成長促進に関わります。この成長促進の役割がレチノールコスメのカギだったりします。ターンオーバーを早くしたりしますね。
レチナールからレチノイン酸になりますが、レチノイン酸からはレチナールにはなれません。
欧米ではレチノイン酸の一つの「トレチノイン」がニキビ治しの医薬品として使われますね。これを外用すると、激しい効果(副作用)が出ます。
これもカクカクの右のほうがよくわからない状態になっていますね。
まとめ
これらは英語の活用形ではない。別物。
レチノール→レチナール→レチノイン酸と体内で変わる。そして、それはそれぞれ体内で機能を持っている。