ニキビに対するスキンケアをまとめました。
ニキビができた時はまず皮膚科に行くべきなので、皮膚科の治療と並行して、このスキンケアをするといいと思います。
目次
ニキビとはどんな疾患か
まず、ニキビは、様々な原因が複雑に絡み合ってできる疾患です。

困ったことに原因は完全には解明されてませんが・・・。
色々な原因が合わさって、ニキビという疾患が出来上がっているわけですよ。だから、「チョコを食べたからニキビができた」みたいな決めつけは安易な考えだなあと思います。
ニキビができる流れ
まず、ニキビができる大きな流れは、こんな感じで

毛穴の出口が詰まり、
その後毛穴の中に皮脂(あぶら)が貯まり、
毛穴の中が炎症を起こしてできる疾患です。
もう少し具体的に書くと、こんな感じです。

皮脂の分泌が増加する+角化の異常が起きる
↓
毛穴が詰まる
↓(毛穴の中に皮脂がたまる)
アクネ菌が増殖する
↓
炎症する
という流れです。
ニキビの原因
つまり、ニキビの悪化原因は

- 皮脂が分泌増加すること
- 角化が異常になること(ターンオーバーがおかしくなると考えてください)
- アクネ菌が増殖すること
- 炎症すること
と言えるでしょう。なので、これを防ぐためのスキンケアをまとめてみます。
もう一度言いますが、以下に書いているスキンケアを実行する前に必ず皮膚科に行ってください。ニキビは保険が適用されますし、診療代も1000-2000円ですみます。
ニキビ予防のスキンケア
結論から書くと、
ピーリングなどをするのがおすすめ。
0.その前に、「洗いすぎ」をやめて欲しい
ニキビになっている方は、「顔の油が原因だ!」と勘違いして、洗顔やクレンジングで過剰に油を落とそうとしすぎです。
逆に洗いすぎて肌が乾燥して、毛穴が目立ったりすることもあるので・・・
なので洗顔はまずは以下のことを心がけてください。
・洗顔は一日2回まで(顔の脂が気にならないのなら水洗顔でok)
・泡を顔に乗せる前にしっかり泡立てる(皮膚を擦りすぎないように)
・優しく洗顔する
・泡が落ちるまですすげばok(すすぎは10回ほどでok)
1.皮脂の分泌抑制
皮脂抑制作用があるビタミンCが良いですね。同様の効果を持つビタミンE入りの化粧品もおすすめです。
異常なターンオーバーの状態を改善することにより、皮脂の過剰な分泌を減少させるレチノールコスメもおすすめです。
皮脂抑制ではありませんが、一日に1.2回ほど水洗顔をするのも良いと思います。
(番外編)毎日の生活を整えることで皮脂分泌を抑えよう
・食生活の改善
皮脂を含む食品(バター・ショートニング・肉類)などは取りすぎない。ビタミンをしっかり取る。ビタミンB2とビタミンB6は皮脂を抑制すると言われている(サプリで摂る)。
・生活習慣の改善
ストレスを減らす。睡眠をしっかりとる。不規則な生活をやめる。
2.過角化した皮膚の正常化
レチノールコスメでターンオーバーの正常化を行う。
ケミカルピーリングで、毛穴がつまりそうなほど溜まった角層を剥がす。これらの場合、皮膚の水分保持力が落ちるので、しっかり保湿を行う。
3.アクネ菌の繁殖抑制
アクネ菌の栄養になりやすいものを避ける
・グリセリンフリーを選ぶ
保湿剤だとグリセリンがアクネ菌の餌になりやすい。
(追記予定)
4.炎症を抑える
アクネ菌が白血球を呼び寄せ、ニキビの炎症を強める「活性酸素」を発生させます。その作用により、ニキビが悪化します。
なので、「活性酸素」を除去するために、抗酸化作用を持つ「ビタミンC」コスメを使うと良い。 ビタミンCの美容液のおすすめはこちらに書いています。
抗炎症作用を持つグリチルリチン酸・アラントイン入りの化粧品を使うのも良いですね。
外部刺激を与えない
過剰に洗浄しすぎないこと。クレンジングでは、拭き取りタイプより、洗い流すタイプの方が良い。
コットンで皮膚を擦るなどはNG。余計な刺激を与えない。
紫外線による刺激を日焼け止めクリームを用いて防ぐ。洗い流しやすいものにする。
5.その他
しっかり保湿を行う
「ニキビ患者は皮膚から水分が蒸発しやすい状態にある」という報告があるので、
清涼感を求めてエタノール入り化粧品を使うよりは、
皮膚の角層バリア機能などを補助するため、セラミドなどの成分を配合したものを選ぶといい 。
毛穴を塞ぐのを避ける
リキッドファンデーションなどを大量に使用すると、毛穴を閉塞し、皮脂の流動性を妨げ角栓発生の引き金になる可能性があるので、気をつける。
油性のコールドクリーム・ファンデーションなども避ける。出来るだけのんコメドジェニックなものを選ぶ。
日焼け止めを塗って欲しい
紫外線がニキビを悪化させることも知られています。なので、ちゃんと日焼け止めを塗ること。
さいごに
ニキビを治したいのであれば、スキンケアに頼らずに皮膚科に行きましょう。スキンケアは保持でしかありません。